學志館の国語学習は主に二つの面から組み立てられています。
一つ目は論理エンジン*による文章読解。二つ目は知識項目。
*論理エンジンは出口汪氏が開発した国語を体系的に学ぶことの出来る教材。
小学校低学年から大学受験まで論理は筋道を辿ることや文章構造の理解を深める独特の国語教育システム。
現代文は論理的思考を育む科目です。筆者の主張の道筋をたどることは論理構成を理解する事です。論理力の強化をすると国語力は必ず伸びます。それには一貫したやり方で学ぶことが重要です。
論理とは関係性の事です。読解力は関係性をひも解く手段を学ぶことから培われます。対立関係、イコールの関係、因果関係の分類を習慣的に行う読み方の育成が必要です。
まず一文の構造をひも解いて行きます。主語・述語の関係、修飾語の位置などを確認して構造を理解していきます。次に文章同士の関係性。そして段落構成の関係性です。そこに一貫して流れる筆者の主張をつかむ手法を段階的に習得します。
論理力が培われると他の教科に好影響を与えます。その設問が何を求めているかの理解が早く正確になることと、情報の整理力が鍛えられているからです。
毎回の国語の授業では、最初の20分ほどの時間に『漢字学習ステップ』をテキストにオリジナルに作成した漢字テストを行います。
毎回の国語授業の中に漢字学習を位置づけることで生徒は漢字を習慣的に学習し、次第に漢字を覚えることに負担を感じなくなります。しかも、その過程で身に付けた感じは単なる「読み・書き」ではなく、書き順・偏や旁・漢字の構成・画数・音訓・ことわざ・四字熟語も自然に学習することが出来ます。さらに、1年に1回漢字検定を受験することで、それまでに学習した漢字知識の定着を図り、達成感も経験することが出来ます。そのための漢字検定対策も行います。受験級の過去問に数多く取り組むことから1年間学習してきた漢字学習を定着させるよい機会を持つことが出来ます。
學志館の漢字学習(毎週の漢字ノート作りから9割合格の漢字テストまでの学習サイクルを身に付けることで、漢字力ばかりではなく、漢字(ことば)の覚え方の習得から日本語で書かれた文章、つまり、理科・社会・数学(算数)の文章をすばやく的確に読む下地を身に付けることが出来ます。
漢字学習をベースに『論理エンジン』を主教材として論理的な文章の読み方・書き方を学習することで、一生使っていく日本語名人になり、将来日本人として生きてゆくかけがえのない学習力を學志館の国語授業を受けることで身に付けることが出来ます。
小学生の算数と中学生の数学における学習の重点はだいぶ異なるので分けて整理します。
小学生に教えることのうち最も大切なのはテクニックではなく、現実の世界と言葉、図表、数式を結びつけることです。また、普段から考えるくせを付けなければいけません。
なるべく結論を教えるのではなく、生徒が自ら解法を導けるよう対話のある授業を行う必要があります。また式だけで説明を構成せず、図や表を用いて説明することで、生徒たちもまねて自らいろいろ考えていくようになるはずです。
一包中学生ではこれらの基礎の上に応用力が求められます。小学生の算数を道具だとすれば、中学数学はこれらの道具を組み合わせて問題解決に向かうために応用するのです。ですから、この応用力の訓練を十分に行えるようにするためには、まず道具にあたるところを当たり前のようにすばやく使える状態に持って行く必要があります。そこで、計算について暗算と筆算のバランスを取る事、説明のための途中式と計算に必要な途中式の違いを明らかにすること、相似における比例式や三平方の計算において必要以上に方程式に頼らないこと、平方根を簡単にする時に因数分解に頼らないことなどを留意してください。その上で普段から公立入試レベルの問題に取り組むようにします。
算数・数学には計算ミスという言葉が有り、これを無くしていかなければいけません。しかしどのような間違いをしたか教師が指摘する、あるいは生徒自ら分析することだけでは無くなりません。ミスをしないよう生徒が留意しながら問題に取り組む姿勢を付けることが必要です。その過程を具現化するために、授業後あるいは授業中、『学習ノート』にその留意点を自分で書かせるくせを付けています。
一方通行の授業ではなく双方向の授業を理想としています。従来の問題を解くだけの力を育てるような指導は行わず、その生徒が学力をどう生かせるかを考え授業の組み立てを行います。問いかけを多く発する授業を行うために、自分の意見を言える授業に組み立てます。また、わからないことはわからないといえる環境をつくり、生徒が納得するまで指導できるようにします。自分の意見や疑問点を言えてこそ、本当の学習力が身に付くと考えています。
理科は暗記するだけでは問題を解くことができず、しっかり事柄の理解をすることが大切です。しかし、新しく聞く用語を並べ立てても説明しても、生徒の理解は追いつくことができません。
學志館ではオリジナルの暗記ノートを利用して、絵や写真と結びつけながら、また、なるべく日常生活と結びつけることで、生徒は多くの質問をするようになります。質問をすることで、生徒は理解を深めていきます。また、板書をひたすた書き写させる授業は行っていません。ノートをとることに一生懸命になり理解に集中させないことを避けるためと、説明と演習に時間を十分とりたいためです。理科は問題を解いて間違えてみて、初めて理解することが多いのです。
説明が終わると、最初は暗記ノートを見ながら問題を解いてみます。(覚えが早い生徒はこの時点で何も見ずに解きます。)理解が十分できていれば回答を探し出すことができます。そうなればあとは覚えさえすればよく、暗記ノートによる自宅学習をすることができます。計算問題やグラフ読み取り・作図などについてはテキストとは別にプリントを使用し、繰り返し演習を行います。
英語はスペリングと英語構文の習熟がキーになる。英会話やスラッシュリーディングを取り入れできるだけ
英語の語順で理解します。
私たちは、誰でも過不足なく中学英語の基礎を身につけられる方法を授業の中で実践してきました。23年に亘る歴史の中で確立したメソッドです。一言で表すと、文章の形をマスターします。授業では演習テキストを使用し、各学年の教科書に沿った単元項目をしっかりと理解します。その中で、文章を読み解くのに必ず必要になってくる文法と構文を分かりやすく簡潔に、しかし丁寧に確実に定着するように鍛えます。
授業で学習した各単元中の特徴的な構文を英作文として10~12問、次回授業の最初に行うテストとして宿題にします。この英作文トレーニングに取り組むことで生徒たちは習ったことを再確認しながら英単語、修飾・被修飾関係、文型を身につけていきます。これを毎週積み重ねることで、英語学習の基礎力が定着していきます。その結果、学校の定期試験は試験範囲の英文・英単語・熟語を身につけるだけで高得点を取ることができます。
①語・句・節レベル理解のキーワードは名詞・福祉・形容詞
中学1年レベルの英語は、be動詞と一般動詞の疑問文・否定文の作成ができればほぼ完成です。英語がわからない生徒はまず、その地点に遡って学習します。
次の段階が中2の不定詞です。そこから体系的な英語学習が始まります。不定詞とは同氏の原型の直前にtoをつける(toなし不定詞もあります)ことによって、一文中に1度しか使用できない動詞を、名詞・副詞・形容詞の働くに変えて、何度でも使うことができ、表現を簡潔に且つ豊かにすることができます。この不定詞の名詞的用法・副詞的用法を体系的に整理し、多くの例文に触れて理解を深めます。
不定詞を起点として、動名詞は名詞、分詞(現在分詞と過去分詞)は形容詞、分詞構文(高校で学習)は副詞と捉え、準動詞を3つに分類して理解します。句と節の品詞分類の書き換えができる段階に達することで、英文法・英語構文の骨格を理解したことになります。
②文型理解のポイント
五文型
次に必要な学習は文型の理解です。中学校では通常は詳しく教えませんが學志館では教えます。
文型の主要素はS・V・O・Cです。副詞的装飾語句が何であるかを理解しないとS・V・O・Cの4要素を区別できません。副詞は形容詞的要素とともに修飾語句(modifier)を構成していますが、厳密に区別してしまうと、形容詞は分の主要素(S・V・O・C)の補語(C)になったり、主語(S)目的語(O)に修飾語として直接かかる動きをするため、文章中での区別が煩雑になってしまいます。
三要素(名詞・副詞・形容詞)と五文型の理解が、分構造を理解するための基本です。これらをしっかり理解した生徒たちは高校へ進学後、高2までつまずくことなく学習を進められます。受験となるとまた、別の要素、長文をすばやく正確に読解する、語彙数を増やすなど新しい課題に挑戦しなければなりませんが、中2~高1くらいまでに文構造理解の基本を身につけると、そこを骨組みにして、あとは必要な英語の筋力をつけていけば良いようになります。その上で、「英語を英語で理解する」方式(スラッシュリーディング等)を採用することは、次なるレベルの英語を習得するための方法として最適と思われます。つまり、どの方法をいつ採用し行うかが英語学習のキーになります。
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