出口 汪氏の『論理エンジン』の學志館としての最初の捉え方を述べました。国語教育の大切さ。英語教育がこれほど喧伝される中、日本語としての国語を体系的にしかも文章読解力と記述力という視点を中心に展開された教材は、興味深く、指導法に一本しっかりとした中心軸があることから、かえって様々な授業展開を工夫できる面白さがあります。
速読という物理的な力に頼ることなく、文章構造を体系的に学習することから、筆者の意図がどこにあるかを、素早く且つ正確に読みとり、その地平の上で意味の領域に各自が入ることができます。意味の領域の価値判断には授業では踏み込めませんが、そこに至るまでの道筋を正確に導ける論理を各生徒が身に付けることが、国語授業の目的です。一言でいえば、読解力の育成です。
日本語としての読解力を育むことなく、英語を早くから学習することの危険性は多くの識者が述べているところですが、一般的にはあまり意識されてはいません。
*その点については、鳥飼久美子さんが『子どもの英語にどう向き合うか』や新井紀子さんの『AI vs.教科書が読めない子どもたち』に詳しく述べられています。
開く 閉じる
池子校への
お問い合わせ
能見台校への
お問い合わせ