學志館

2021.06.03

英語の話

教育

中学校の教科書が改定された年の最初の定期試験が近づいています。
基本、教科書が変わったことで過去問・それを編集したものは、他教科は別にして少なくとも英語では使えません。
特に語彙数が倍増されたことにどう対応して良いのか、「発信語彙」と「受容語彙」を区別した上で、片っ端から覚えれば良いのか。おそらく、最初の定期試験の問題を見るまで、よく分からず対応せざることが多いのではないでしょうか。
しかし、その際考えるべきことは目先の学習にばかり目が行き、基本の学習をおろそかにしてしまうこと。普段から英語の基礎をしっかりと4技能にわたり(「話す」は普段の授業中に)学習していること。その中でも中学英語で重要な項目は「書く」です。正しい英文が書けるためには、スペリングと英語構文の学習が必要です。他の「聞く」「話す」「読む」よりも「書く」ための学習のウエイトを多くする必要があり、そのためのルーティンワークとして最適な学習は、英作文テストです。授業で学習した英単語と英語構文が使われている、英文を8文から12文選んでおき、その中から9割選んだ問題を、順番をシャッフルして4パターン以上作っておき(再テスト用)、合格点を設定して毎回の授業の最初に実施。合格点に達しない場合は、授業後に合格するまで居残り再テストを受けます。
その効果は様々あります。スペリングや英語構文が自分の中に入り定着する。小テストを受けるために自分で自分にテストをする学習法を身につけること。特にこの学習法は他教科に転用できます。
30年近く実施してきた学習法です。素直に取り組んできた生徒で効果が出なかった生徒は今まで一人もいません。(こういうテストを受けることは入塾条件の一つになっています)
長くなってしまいましたが、これが英語の最小のエネルギーで最も効果的な学習法の一つです。

スムーススクロール

開く 閉じる