學志館

2022.11.28

柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺  

教育
我が家から見えるところに1本の柿の木があります。
甘柿らしいのですが、実る頃には大体鳥たち、とくにカラスが
大騒ぎして先に食べてしまいます。
人間様の口に入る機会はほとんどありません。
昨日の暖かい午後、柿の木の方角が騒がしいので、
窓からのぞいてみると、メジロやシジュウカラが、
一生懸命高い所に残っている実をつつきに来ていました。
柿は晩秋の季語、暦の上ではもう冬ですね~。
タイトルの句は正岡子規の超有名作品。旅先の奈良の宿で、
柿を食べている時に聴いた鐘を詠んだものだそう。
ただ、鐘は東大寺のものだったようですが…。
当時松山にいた夏目漱石に十円借りて東京まで帰る途中でした。
正岡子規は柿が大好物で、他にも柿の句をいくつか残しています。
「柿落ちて 犬吠ゆる奈良の 横町かな」
「柿食ヒの 俳句好みしと 伝ふべし」
「柿くふも 今年ばかりと 思ひけり」
そろそろ冬期講習の準備が始まりました。
また學志館が忙しくなる季節です…
国語担当平野でした。
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