學志館

2021.09.09

旭川ラーメンといえば山頭火、自由律俳句といえば山頭火

教育

国語担当石川です。来週、中学校は定期試験のところも多いのではないでしょうか。
中1は詩、中2は短歌、中3は俳句がテスト範囲に含まれているところが多いです。
さて、今日は俳句の話をひとつ。

昨晩ふと「山頭火ラーメン」は有名だけど、俳人種田山頭火と関係あるのかしら?と思って調べてみました。
すると、ありました!エピソードが( ^∀^)
創業者の畠中さんが店名で悩んでいたところ、兄さんが
お前は酒癖が悪いから「山頭火」がよかろうと。(笑)

この種田山頭火、酒癖が悪くて生い立ちも不幸続き。
出家し、行乞流転の旅をしながら句作を続けた人。
「分け入っても分け入っても青い山」は有名ですね。
彼の人生を踏まえてこの句を鑑賞すると、深い孤独がより一層感じられます。

種田山頭火と並んで自由律俳句の巨匠である、尾崎放哉。この人もまた、相当酒癖が悪く、性格も難あり、エリート会社員だったのにそれが原因でクビになり、その後托鉢をしながら各地を放浪、最後は小豆島で寺男として一生を終えた人。「咳をしても一人」は有名ですね。
小豆島でも困った人として、評判はすこぶる悪かったらしいのでやはり孤独だったのですね。

自由律俳句は字数の決まりもなく、季語もないものが多いです。

俳句のルールを無視するほどのほとばしる思いの強さなのでしょうね。

この二人のこと、「放哉と山頭火ー死を生きる」で渡辺利夫さんが、「海も暮れきる」で吉村昭さんが(またこの人だ!この前の網走刑務所関連の話してましたね「赤い人」「破獄」といい、留萌の事件「羆嵐」といいマイブームになりそうです。)放哉のことを書いています。

さっそく読んでみたいと思いました^_^

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