學志館

2021.08.30

新聞の良さ

教育

国語担当石川です。
最近、新聞を取らない世帯が増えてますね。確かにかさばるし、わざわざ新聞をとらなくてもネットで手軽に知りたい情報を知ることができますよね。
でも新聞には新聞の良いところもあります。
掃除や食品の保存にもつかえますし、知りたい情報ではなかったけど、読んでみたら新たな発見や心に沁みる記事ってあります。

先日 花の埋葬「ヒトの原点」という記事が神奈川新聞
8月26日にありました。

記事には、1950年代から60年代にイラク北部ザクロス山脈近くのクルド人自治区の村シャニダールの洞窟からネアンデルタール人の埋葬跡とみられる骨が発掘されたのだが、そこに洞窟内には存在しないはずの花粉が見つかったということがはじめに書かれています。
そして
ネアンデルタール人も死者に花をささげていたと考えられるという1971年の米考古学者ソレッキの調査結果を取り上げて、いまもそこを文化財担当部署に務めるクルド人のスレイマンさんが見守っているというものでした。

さらに、ソレッキは重い障害を持ちながら生涯を全うした人骨も発見していると書いてありました。

ソレッキは2年前に亡くなったそうですが、ネアンデルタール人は死者を悼み、弱い仲間も分け隔てなく労り共に暮らしていたといっています。

スレイマンさんは、去る3月にバイデン大統領が野蛮の象徴としてネアンデルタール人を演説の中で持ち出してきたことに憤慨していると書いてありました。

昔も今も「心」は変わらないのではないかと。

こういう記事は知らなければ検索しようがないからなかなかネットでお目にかかることはないのでは、と思います。

このコラムの記者は最後にこう結んでいます。

—コロナの時代に「シャニダールの花」は進化の意味を問い掛ける。ヒトは強くなったか。優しくなったか。—

数日前にアメリカがアフガンの空港テロへの報復をしたと発表してました。

どうなんでしょうね、考えさせられます

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