學志館

2022.08.31

夏は去りぬ

教育

夏期講習は終わり、息つく間もなく學志館では通常授業に入りました。
新しく増えた生徒さんのために教材を準備したり、時間割を調整したり、
9月頭の前期期末試験対策授業と大忙しです。
あ、大忙しは私ではなく、塾長先生と能勢先生です。

でもまあ、バタバタのこんな時、思い出す詩があります。

忘れもの    高田敏子

入道雲にのって
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
素晴らしい夕立をふりまいて

けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が
あたらしい光とあいさつをかわしている

だがキミ!夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

迷子のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音

夏期講習の教材に使われていました。
確か小4の国語教科書にも載っていた気がします。

いや、ホントに、夏休み、もう一度もどってきてくれないかなあ。
まだまだツクツクボウシもミンミンゼミも鳴いてるし、
台風も沖縄でバカンスしたいのか迷走中だし、
そういえば麦わら帽子を一度もかぶってない。

やり残したことが、勉強も含めてたくさんあるような…
実際はそこまでじゃないのに、そんな気にさせられてしまう、
夏の終わりです。

口語自由詩やら体言止めやら擬人法やら
この詩に対して無粋な解説は今日はしません。
もうそのまんま実感として受け止めてください。
「この詩の作者が、一番言いたいことはなんですか?」

今日は麦わら帽子をかぶって塾に行きます!
国語担当平野でした。

スムーススクロール

開く 閉じる