學志館

2021.09.25

中秋の名月

教育

今週の21日火曜日が、「中秋の名月」でした。天気も良く、明るい満月が家のベランダを照らしていたことから気がつきました。
太陽に対して、月はかつて太陰とも呼ばれていました。辞書に陽は「日の当たる側」陰は「日差しから影になる側」とあります。また、太は「極めて大きい」とあることから昔の人に月と太陽は同じ大きさに見えたのでしょう。実際、「月」の直径は太陽の400分の1ですが、不思議なことに地球と「月」の距離もまた、地球と太陽の距離の400分の1であるため、「月」と太陽が同じ大きさに見えるようです。

陽と陰は最近では、コロナウイルスに感染しているか否かを表す言葉として、陰性とか陽性とかという言葉を耳にしますが、その意味は、医学で陰性は、病原菌などの検査に反応が現れないこと。陽性は反応が現れることです。活発に反応することが病原菌に感染しているという意味で陽性。通常使う陰陽とは機能的には同じでも、日常の感覚とは意味が異なるということになります。
そうなると、陰は悪い感じ、陽は良い感じに思われますが、人知れずに行う善行を「陰徳」と言い、そういう行いを重ねていくことを「陰徳を積む」とも言いますから、言葉の意味を一面だけではなく、多面的な意味があると、捉えることは大切なことと、中秋の名月を見て思ったところです。

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