国語担当平野です。
「SNSで「#わたしを作った児童文学5冊」が日本のトレンド1位」というニュースを見かけました。
『「#わたしを作った児童文学5冊」は、ユーザーが子ども時代に夢中になったり、大きな影響を受けたりした、児童文学5冊の題名を紹介するというもの。多くのユーザーが名前を挙げるのは、定番のファンタジー小説である『ダレン・シャン』『獣の奏者』『精霊の守り人』のほか、アニメ作品も人気の『かいけつゾロリ』、2018年に映画化されて注目を浴びた『若おかみは小学生!』など。ハッシュタグに関連していずれの作品名もトレンド入りしています。』
「あしながおじさん」や「星の王子さま」、「シャーロックホームズの冒険」といった古典的名作から、「ハリーポッターシリーズ」や「シェーラひめのぼうけん」など近年の作品まで紹介されていました。
さて、この「わたし」を作った児童文学となると…何でしょう?
大人になってから改めて購入した、という基準で考えると…
① 「大きな森の小さな家」シリーズ ローラ・インガルス・ワイルダー
② 「赤毛のアン」シリーズ ルーシー・モンゴメリ
③ 「鏡の国のアリス」 ルイス・キャロル
④ 「小公女」 バーネット
⑤ 「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治
他「ちいさいモモちゃん」シリーズや「若草物語」「空想男爵の冒険」「ハイジ」「トムソーヤの冒険」「二年間の休暇」「あしながおじさん」など挙げていったらきりがないのですが…どちらかといえば外国文学、どちらかといえば女性作家に傾いていますね。
共通点と言えば…小さい頃にアニメ化されていて、視覚情報も得ていたという事。
そして、何よりこれが大きな理由だと改めて思わされたのは…
作中の食べ物がとても美味しそうだという事!!!
「ハイジ」に出てくる火であぶって食べるチーズ、今考えればラクレットの真似をして、プロセスチーズを火の中に落とした経験のある方は、きっと私だけではないでしょう…。
この辺りが女性作家を好む理由と関係がありそうです。食べ物の描写がとにかく細かいのです。食べたことのない食べ物が次々出て来る度、どんな美味しい物だろう、とワクワクしたものです。
翻訳も当時の苦労の跡がしのばれます。ジンジャ―ブレッドは「しょうがパン」、シュークリームは「かるやきパン」などと訳されていました。なんだかイメージが違いますね。
というわけで、食べるのも作るのも大好きな、今の「わたし」が出来上がりました。
「わたしを作った児童文学」、學志館の先生方や生徒達にもぜひぜひ聞いてみたいです。
もしよければブログに書いてください!
そうそう、池子校の本棚にジュールヴェルヌの「海底二万浬」があり、授業の合間に懐かしく拝読させていただいていました。作中でネモ船長にふるまわれる海の幸だけを使ったフレンチのフルコース…とても美味しそうです。庵野監督のアニメ「ふしぎの海のナディア」の原作でもあります。
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