學志館

2021.08.11

「ゴールデンカムイ」から広がる国語、社会

教育

こんにちは、国語担当石川です。
家の子供に「ゴールデンカムイ」面白いよと勧められ、
はまりました^_^
昔から北海道ときくとなんやかや関するものを読んでしまうのですが。
三浦綾子さんの「泥流地帯」「塩狩峠」(この二つは試験問題にも取り上げられていました)、「氷点」。
小檜山博さんの「地の音」(これも試験問題に取り上げられています)、「光る大雪」。
佐々木譲さんの「択捉発緊急電」(これは太平洋戦争の真珠湾攻撃の際、隠密に艦隊を出発させるため択捉島から出発したという史実にからめたスパイとロマンス小説)
そして今回、ゴールデンカムイに登場する脱獄王、白石由竹のモデルは白石由栄ということで、その人のことを詳細に調べて書いた吉村昭さんの「破獄」それから網走刑務所のことを書いた「赤い人」が新たに加わりました。
(吉村昭さん、前にも記事にしましたが留萌で実際に起きたヒグマの大惨事を題材にした「羆嵐」も良いです)

ゴールデンカムイから広がる国語でした^_^

さらに北海道は明治時代、ロシアの脅威から北海道を守るため屯田兵、移住、で急速な開拓をする必要があったということを知りました。そして最初の基礎工事(道だとか住むところだとか)や硫黄や炭鉱採掘作業のために多くの北海道の囚人達が過酷な労働を強いられたという事実を知りました。とくに網走刑務所の囚人達は過酷だったそうです。囚人たちの手記によると「ただただ寒かった」、「ストーブは獄舎にあるものの、夜などは零下で、吐く息が壁にかかるとたちまちこんぺいとうのようになるし、鼻は始終もんでないとぐずぐずになって腐ってしまう」などあります。
ワラジで真冬に道造りに従事させられたりと、囚人とはいえひどすぎますよね。そして、その明治政府の政策の為に大した罪でもないのに送られて人もいるのではと心を痛めます。
調べると急速な発展をとげた明治時代の裏のことを垣間見ることができます。

それにゴールデンカムイに底流として流れるアイヌの風俗。ウポポイが北海道 白老にできましたが、アイヌの人達の自然と共に生きる姿、それを和人化させようとしてきた政府 こういうことにもっと目を向けないといけないと思いました。

これ社会の勉強ですね^_^

ゴールデンカムイは深い!

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