今日から夏期集中講座が始まりました!
今日からは8月の授業時間を集中させて行う短期決戦モードで、
中学生は主に試験対策となります。
普段は見ていない学年を担当するので緊張感もありますが、
どんな反応が返ってくるのかワクワクもします。
今年の中2クラスは人数も多いし、色々ちょっと楽しいです。
夏の試験範囲と言えば戦争関連ですが、
中2は『字のない葉書』ですね。
(『挨拶』『大人になれなかった弟たちに…』は過去記事を御覧ください)
作者・向田邦子さんの名前を問う問題はもちろんのこと、
他の作品名や受賞歴、作品を載せて「これは誰の作品か」を問う問題なども出て、
どこから弾が飛んでくるか、ちょっと怖いです。
黒柳徹子さんと仲良しで「トットチャンネル」に出てるよー、とか
「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」とかじゃ駄目なのでしょうか…。
台本が遅くて出演者の樹木希林さんとケンカになったとか、
飛行機嫌いなのに飛行機事故で亡くなられたり…
とにかくエピソード満載の方なのです。
実際は直木賞を取った『思い出トランプ』や
ドラマ化された『あ、うん』『だいこんの花』、
エッセイ『父の詫び状』などの出題率が高いです。
さて、『字のない葉書』は2部構成になっています。
前半、家を離れた作者の元に届く父の手紙。
後半、疎開先の妹から届く「字のない」葉書。
妹の疎開時、作者はまだ目黒高等女学生でした。
普段の父の態度からは考えられなかった、父の心情を知る作者の驚きが、
作品のメイン=出題のメインとなります。
作者視点の作品なので、主に父の行動から心情を読み取ることとなります。
前半は
・「向田邦子殿」・「貴女」と呼ぶ。⇒他人行儀
・ふんどし一つ…⇔威厳と愛情にあふれた…の対比
後半は
・「きちょうめんな筆で自分宛ての宛名を書いた」
・かぼちゃを全部収穫しても「この日は何も言わなかった」
・「はだしで外へ飛び出した」
・「声を上げて泣いた」
父の心情、「~気持ち」で
答えられるようにしておいてください。
戦争関連の知識問題も出ます。
1945年3月10日 東京大空襲 約10万人死亡
1945年8月15日 終戦の日
は、覚えておいてください。
さて、本編の授業では、
タイから連れてくるほどの猫好きの話から脱線しないように心がけねば…
国語担当平野でした。