學志館

2023.05.24

「話し方の工夫」

教育
早いものでもう五月半ば。そろそろ目の前に中間試験がちらついてきました。
中学から引き続き學志館に来ている生徒も、
初めての高校の試験に向けて取り組んでいます。
先週は「言語活動 話し方の工夫」の単元に挑戦しました。
今の国語は「読み書き」もですが、「話す聞く」の能力向上に重点が置かれています。

単元目標はこんな感じです。
・話し言葉と書き言葉の特徴を理解する。
・相手・目的・場面に応じた言葉遣いを理解する。
・相手により伝わりやすい表現方法を理解する。 (婉曲表現の使用)

相互理解が最終目標です。

で、教科書に沿って内容を確認していったのですが…
「電車より飛行機の方が早いけど、やっぱ電車の方がいいよね」
話し言葉を書き言葉に直すという課題です。
…どうも腑に落ちない様子。
意図は理解できるのですが、話し言葉の例が「違う」とダメ出しがありました。
そして、まず例を現在の自分たちの周りの話し言葉に移行する作業に(笑)
「電車より飛行機がちょ早でヤバいけど、電車の方がよくね?」
こんな感じになりました。(実際の授業で出た内容とは異なります)
そうかー、教科書は現実に追いついてないかー。
現在の話し言葉の特徴としては、
・断定・決めつけの言葉を避ける。音声の高低・強弱で意図を補強。
・助詞の省略
・音便の多用や音の省略
・形容詞や副詞、指示語の多用、下手したら名詞は要らない
…何か古文みたいですね。言葉は逆行しているのかしら。
あ、もちろん書き言葉には全ての例を完全に直せましたよ。

他にも
「学校の活動内容を説明する」
パターン1 小学校で全校生徒に。パターン2 科学室で保護者に。

「相手にとって言い方は変わるでしょう? 例えば志村先生と私とか。」
「ううん、同じ。」「えー、能勢先生にも?」
「うん、全く同じ。」…不適切な例だったようです。
本人曰く敬意のあるなしではないそうで。

さすが學志館のベテランというべきか(笑)
ちなみに小学生には言葉選びに気をつかうそうです。
「皆さん、こーんにちはー!」で始めてました。
なかなか面白かったです。
実はまだ続きがあるのですが、長くなってしまったのでこのあたりで。
リクエストがあれば書きます。
国語担当平野でした。
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